遺伝子ではなく、代謝の流れから生命は始まるーー。ミトコンドリアに注目し、生体エネルギーの流れを命の根源とする議論をさらに深めたニック・レーンの渾身作。新機軸として、本書では過去半世紀余のあいだ単なる糖代謝の経路と見なされてきた「クレブス回路」を、生成的で可逆的でもある代謝の中枢として捉えなおす。それが、生命の起源、がん、老化や生死の科学的理解を更新する鍵となるのだ。この回路の可逆性と可変性に着目した最新の研究に沿って、著者は読者を生命活動の最深部ーー生体分子が化学変換され、電子がその上を流れる超ミクロの世界ーーへと導く。生化学者ならではの視点で語られた、驚きの生命論。 「私にとって最も愛読する科学の書き手のひとりだ」ビル・ゲイツ 「エネルギーの流れから、がんの新しい理解のあり方に至るまで、息をのむような旅」シッダールタ・ムカジー(『遺伝子ーー親密なる人類史』著者) 「生命の仕組みについての私たちの理解を一変させ、画期的な視野を開く書になるだろう」ガイア・ヴィンス(『進化を超える進化』著者) 「生命の起源の研究のような一見迂遠に思える領域が、がん治療のような分野にブレイクスルーを導きうるーーその道筋を本書が説得力をもって示している。圧倒的に魅了される内容」『ネイチャー・レビューズ・イン・ケミストリー』誌 「生化学という学問が、これほど生き生きと魅力的に見えたことはない」フィリップ・ボール(『かたち』『流れ』『枝分かれ』著者) 「おそらく、これまで読んだ中で最高の生物学の本」ブライアン・クレッグ(『ポピュラー・サイエンス』誌) 「ページをめくるたびに魅了された。私が読んだ、生命の起源に関する本の中で最良の書の一つ」リー・スモーリン(『宇宙は自ら進化した』著者) 「生きた細胞の内奥に潜む秘密を、ニック・レーンほど巧みに解き明かす者はいない」リチャード・フォーティ(『生命40億年全史』著者) 「生命を生み出す化学に生命そのものを吹き込むーー見事な一冊」『サイエンス』誌 「画期的だ……生物学の新たな章を開き、私たちの前提を根底から覆す」『ニュー・ヒューマニスト』誌 はじめに 生そのもの 1 ナノ世界を明らかにする 2 炭素の道筋 3 ガスから生命へ 4 革命 5 ダークサイド 6 フラックス・キャパシター 終章 自己 結び 付録1 赤いタンパク質のメカニズム 付録2 クレブスライン 略称 謝辞 参考文献 日本語版へのあとがき 索引
〈もはや自由と民主主義が両立するとは思っていない。自由至上主義者が取り組むべき大仕事は、あらゆる形態の政治から逃れる方法を見つけることだ〉。テック業界の世界的な大立者で、リバタリアンとしても有名なピーター・ティールは、民主主義なき資本主義という夢をこうぶち上げた。 だが、大仕事に着手したのは彼ではない。徹底的な市場原理に基づいて経営されていた香港。十全の経済的自由を実現しながら民主主義的には不完全な領域……。この「ゾーン」に心酔したのは、新自由主義の偶像ミルトン・フリードマンだ。新自由主義知識人らは、香港をテンプレートとして、ゾーンを世界中に広めることを夢見た。 この夢想は、タックスヘイブン、自由港、経済特区など、さまざまな姿をとった。既存国家の規制から自由な海上都市というSF的構想すら真剣に取り組まれている。ロンドン、シンガポール、南アフリカ、米国、未承認国家ソマリランド、ドバイ、メタバース……実験場は世界各地に及ぶ。 「低能な多数者の専制」を脱出し、ゾーンを建設する願望は、低能とされた人種からの隔離主義や21世紀版植民地主義にしばしば結びつく。テック右派に影響を及ぼすカーティス・ヤービンは、シリコンバレーによるホンジュラスでのゾーン建設構想を〈非欧州人は欧州人に支配されていたときのほうが豊かだった〉と絶賛した。 新自由主義研究の画期を成す歴史家が、急進的市場主義者の夢想と実践を追跡する。 はじめに 崩れ去る世界地図 I 小さな島々の物語 1 世界にもっと香港を 2 ロンドンーー美しき廃墟 3 シンガポール方式 II 部族(フュレー)化する世界 4 リバタリアン流のバントゥースタン 5 素晴らしき「国家の死」 6 米国ーー「新たな中世」のコスプレ族 7 株式会社リヒテンシュタイン III フランチャイズ国家 8 ソマリ白人のビジネス族 9 ドバイーー法律のバブルドーム 10 ホンジュラスーーシリコンバレーの植民計画 11 メタバースのクラウド国 結論 水になれ 謝辞 訳者あとがき 索引 原注
第一次世界大戦前、世界はひとつになったかに見えた。人々は国境を越え、貿易ネットワークが張り巡らされ、国際会議が行われた。だがその恩恵は平等ではなかった。戦争が勃発し、世界秩序が大きく変わると、人々の怒りとともに、反グローバリズムが燃え上がっていった。 グローバリズムは世界の相互依存を進めたが、負の影響も高めた。海上封鎖や高い関税は食糧難を呼び起こし、人々はたちまち困窮した。金融危機や感染症は国境を越えた混乱をもたらした。社会不安の元凶として外国人に激しい憎悪が向けられた。グローバリズムがもたらす不安定から逃れるため、あるいは自立を取り戻すため、自国第一主義の機運が高まった。意図せずに、世界はばらばらになった。 100年前のグローバリズムと同時に起こった反グローバリズムの潮流をとらえ、国家と人々がそれぞれの自国第一主義を実践するさまをダイナミックに描く、反グローバリズムの世界史。 序 第I部 世界は手を取り合えるのか? 第一章 勝利は目前 1913年、ブダペスト 第二章 逃れる方法 デラージュニャとニューヨーク、1913年 第三章 我々が平和をもたらす 1915年、ホーボーケン 第四章 兵糧攻め 1917年、ウィーンとベルリン 第II部 ばらばらになる世界 第五章 感染症が人類を拘束する 1918年、ニューヨーク 第六章 縮小されて困窮する 1919年、パリ 第七章 戦勝国は約束をなにひとつ守っていない 1919年、フィウーメ 第八章 ボリシェヴィキが広がる火種 1919年、ブダペストとミュンヘン 第九章 ビザがなければ栗ひとつ食べられない 1922年、ザルツブルク 第十章 アメリカニズムを守る 1924年、エリス島 第III部 安定しない世界 第十一章 内国植民 1926年、ウィーン 第十二章 片足は大地に 1931年、アイアンマウンテン 第十三章 糸紡ぎを通じて自由を勝ち取る 1931年、ランカシャー 第十四章 大空がわたしたちの大洋 1931年、ズリーン 第十五章 国産の食材 1932年、リットリア 第十六章 経済的宥和政策 1933年、ロンドンとジュネーヴ 第十七章 生存のためのスペース 1936年、ゴスラー 終章 国際協力という新たな時代 1939年、ニューヨーク エピローグ 謝辞 解説(小原淳) 史料一覧 原註 索引
世界11ヵ国で刊行決定! アメリカで大ヒットしたテクノロジー時代における育児の指南書! 適切なスクリーンタイムとはどれくらいなのでしょうか? スマホやゲーム時間についての親子の口論に終止符を打つには どうしたらいいのでしょうか? スマホやゲーム時間の管理は青写真がなく、 急速に変化する現代の子育ての課題です。 テクノロジーがなぜこれほど中毒性を持つのかという 神経科学的根拠から、子ともとのコミュニケーション戦略、 問題行動への対処法までを解説した アメリカの精神科医でありゲーム依存症の過去を持つ アーロック・カノージア博士による話題の書。 わが子に健全なゲーム習慣を身につけさせたい 全保護者必読です。 第1部 理解 〜 ゲームとゲーマーを理解する 〜 第1章 ゲームの依存性が高い理由ーゲームの神経化学ー 第2章 子どもが非常に執着する理由ーゲームが心理的欲求を満たす仕組みー 第3章 親がこれほど悩む理由ーテクノロジー社会の育児に適応する方法ー 第2部 対話 〜 ゲーマーとの話し方 〜 第4章 分別力の各段階ー子どもの変化に対する準備を評価するー 第5章 協力関係の構築ーひとつのチームで取り組む方法ー 第6章 コミュニケーション入門ー子どもとつながりを持つ方法を学ぶー 第7章 ルール設定の基礎構築ー子どもの生活における枠組み形成ー 第3部 行動 〜 知り得た事実に基づいた行動 〜 第8章 良いルール計画の構成要素 第9章 子どもを取り組みに参加させる 第10章 ルールの強制と抵抗への対処 第4部 よくある課題 第11章 直面するメンタルヘルスの懸念と評価 第12章 課題1:ゲームとADHD 第13章 課題2:ゲームと自閉症スペクトラム障害 第14章 課題3:ゲームに関するうつ病と不安の違い
本書は、古代ローマの建築家マルクス・ウィトルーウィウス・ポッリオーによる著作であり、現存する最古の建築書として知られる。 ローマ初代皇帝アウグストゥス(在位前27-後14年)の時代に活動したウィトルーウィウスは、『建築書(De architectura libri decem)』(『建築について』または『建築十書』とも)の著者であること以外、その出自や生涯は何も知られていない。本書は、建築に関する包括的な著作であると同時に、当時の技術を幅広く記録した百科事典的なものでもある。その内容は、以下のようになっている。 第一書 建築の原理 第二書 建築の歴史と材料 第三書 イオーニア式神殿 第四書 コリント式神殿とドーリア式神殿 第五書 劇場とその音響、および浴場 第六書 町の家屋と田園の家屋 第七書 内部装飾 第八書 給水 第九書 時計 第一〇書 機械技術と軍事技術 このように、本書は古代ギリシア・ローマの建築(建築家の教育、材料、構法、建築の計画法など)のみならず、当時の都市計画、天文学、気象学、土木、軍事技術、絵画、音楽、演劇の実態を後世に伝える、きわめて貴重な史料にほかならない。ローマ時代にも引用されたが、中世になると修道院を中心に研究され、カール大帝の時代にはローマ帝国再建のための技術的な手引きとされたことが知られる。続くルネサンス期には、人文主義の重要な文献として研究され、アルベルティをはじめ多くの注釈書や訳書が出現したほか、レオナルド・ダ・ヴィンチは第三書で示される、神殿建築は人体と同様に調和したものであるべき、という記述に依拠して1485-90年頃に《ウィトルーウィウス的人体図》を描いた。 西洋建築に関する古典中の古典として流通してきた本書の唯一の日本語訳を、初めて文庫版としてお届けする。 [本書の内容] 第一書 第二書 第三書 第四書 第五書 第六書 第七書 第八書 第九書 第一〇書 文献一覧 訳者あとがき 解 説(田路貴浩) 建築用語索引 第一書 第二書 第三書 第四書 第五書 第六書 第七書 第八書 第九書 第一〇書 文献一覧 訳者あとがき 解 説(田路貴浩) 建築用語索引
ビジネスの成功、心の豊かさ、そして人生の深い幸福ーー。 それらを無理なく同時に手に入れるための“再現性ある方法”を示すのが『心を極める』です。 根底にあるのは、2500年前の『金剛般若経』が説く「潜在性」という視点。 私たちの経験・成功・問題・人間関係は、すべて“心に植えた種”から生まれるーーこの古代の洞察を、ビジネスの現場で検証し、実践の技法としてまとめた一冊です。 著者ゲシェ・マイケル・ローチは、プリンストン大学を首席で卒業後、25年の修行を経てチベット仏教最高学位ゲシェを取得。師からのすすめでダイヤモンド業界へ飛び込み、知識も地位もない状態から国際企業を築き上げました。その成果の背景にあったのが、仏教の智慧をビジネスに応用する独自のメソッドです。 扱うテーマは、利益の生み出し方、問題解決、組織運営、健康管理、人生の意義づくりまで多岐にわたりますが、すべては「心の種」が現実を形づくるという一本の軸につながります。精神論ではなく、行動すれば結果が変わることを教えてくれる“実務書”といえます。 ■目次 まえがき - 心を極める 日本語版 周年記念版への前書き 第1の目標:お金を生み出す ・第1章 教えの源泉 ・第2章 『金剛般若経』の意味するところ ・第3章 『金剛般若経』の成り立ち ・第4章 森羅万象に隠された“潜在性” ・第5章 潜在性を引き出すための原則 ・第6章 私の人生に潜在性を活かす方法 ・第7章 相関 - よくあるビジネスの問題と真の解決策 ・第8章 真実の誓願 第2の目標:お金を楽しめる身体と心をつくる ・第9章 瞑想で始める1日 ・第10章 心を澄ませ、齢を重ねるほどに健康に ・第11章 サークルデイ - 長期的成功に欠かせない秘密 ・第12章 問題の空 - 問題をチャンスに 第3の目標:振り返ったときに価値ある人生だと確信する ・第13章 シャーリーの死 ・第14章 人生を意味あるものにする究極の方法 ・第15章 無限の富を生み出す経済学 ダイヤモンドを磨く:成功への3つの極意 ・世界の成功者たち - 5つの目標達成への道 推薦のことば おわりに 『ダイヤモンドの智慧』の実践者たちから
なぜ、中国では産業革命が起きなかったのか? 習近平・中国が直面する衰退の危機とは? 中国の強大さと弱さを歴史から解き明かす壮大な野心作。 城山智子(東京大学教授)氏解説。 『フォーリン・アフェアーズ』誌2023年ベストブックス。 中国史の通説を覆し、現代中国の可能性と危うさを解き明かす。 ■なぜ中国は、古代以来、人類史上画期的な発明を西欧に先駆けていくつも生み出しながら、経済成長や産業革命に結びつけることができなかったのか? 一方で、現代の中国共産党も歴史上の帝国も、なぜ長期にわたる安定的な専制体制を築くことができたのか? ■本書は、国家の規模、均質性、統治イデオロギーの画一性を意味する「スケール」、行動、思想、政策運営の範囲、不均質性・多様性を意味する「スコープ」というコンセプトを軸とし、試験(Examination)・専制(Autocracy)・安定性(Stability)・科学技術(Technology)という4つの視点「EAST」にもとづき、古代から現代に至るまで、中国の国家としての強大さと弱さのメカニズムを明らかにする。 ■また、中国の科学技術史と帝政期の政治にかかわるデータベースに基づく分析を交え、実績主義(メリトクラシー)と経済・技術発展の関係や、専制政治の安定性、多様性と経済発展の関係について読み解く。 ■オリヴァー・ウィリアムソンのM型企業・U型企業論、ゴードン・タロックの理論に基づく権力継承問題の分析、儒教とプロテスタンティズムの果たした役割の比較、英国のヘンリー8世と明の万暦帝の君位継承の比較などを通じて刺激的な仮説を提示、中国の盛衰を左右する要因を浮き彫りにする力作。 はじめに 序 章 EAST(試験・専制・安定性・科学技術)の構成 第1部 試験(EXAMINATION) 第1章 スケール化の道具としての科挙 第2章 中国と中国共産党の組織化 第2部 専制(AUTOCRACY) 第3章 社会なき国家 第4章 専制体制という平均への回帰 第3部 安定性(STABILITY) 第5章 中国の専制がかくも安定しているのはなぜか 第6章 タロックの呪い 第4部 科学技術(TECHNOLOGY) 第7章 ニーダム問題の捉え直し 第8章 支配の共和国 第5部 EASTモデルの未来 第9章 習近平の中国共産党 第10章 EASTモデルからの脱却? 解説 城山智子
神学と社会学。双方を追究した思想家が語り続けた信念。 「技術」に支配される悲観的な社会に対し、われわれはいかに対応するべきだろうか? 20世紀フランスの大思想家ジャック・エリュールが綴る、「技術社会」を生きるすべての現代人へ向けた証言。 「ここでやろうとしたのは、今から半世紀ほどして人類全体に突発するおそれのある事柄の、最終的な見積りなのである。これからは、何をおいても存続していってほしいものと、失ってもかまわないもの、人類の発展として受け入れるものと人間性剝奪として全力を尽くして拒絶するものとを区別することが問題なのである。その選択は重要でないどころではない。」(本書より) 序章 第一部 あれこれ 1 人生には意味がある 2 偶然・必然・偶発事 3 言葉 4 弁証法 5 調和 6 悪と善への渇望 7 生涯の愛 第二部 人間の冒険についての試論 1 歴史の偶然性 2 有史以前の時代と自然環境 3 有史時代と社会環境 4 ポスト歴史時代と技術環境 第三部 終わりなき終わり 序説 1 第七の日 2 私にとって神は 3 普遍的救済 4 審判 5 収約 訳者あとがき 索引
「世界の厄介者」はなぜ倒れないのか? 側近たちとの避けられないトレードオフ、非道な行動の背後にある、裏切りや暗殺、叛乱への恐怖…… 独裁政権の特異なパワーバランスや脆弱性を明らかにし、抑圧なき世界を実現するための書。 「思考を喚起する」--エコノミスト紙 「圧倒される」--フィナンシャル・タイムズ紙 「愉しく読める」--デイリー・テレグラフ紙 「完全に引き込まれる」--ブライアン・クラース(『なぜ悪人が上に立つのか』著者) エコノミスト紙「2024年度ベストブック」に選出、世界20カ国で刊行! 独裁者は側近がつくる。 独裁者になるということは、降りられないランニングマシンの上で走り続けるようなものだ。 彼らはその立場上、「穏やかに辞任する」という出口戦略を持ちえず、常に脅威にさらされているのだ。 政権のパワーゲームという視点で独裁制を読み解く画期的な書。
★フィナンシャルタイムズ「ベストブック」選出 ★経営思想界のノーベル賞「Thinkers50」選出 ★The Next Big Idea Club「必読書」選出 問題は「正面突破」するな。「回避」して解決せよーー。 人手も時間も予算もない。そんなめちゃくちゃな状況で「世界を変えた」非営利組織に共通する、「正攻法」が通じない時代の課題解決法! 書店にあふれる「思考術」「課題解決」の本は、なぜ役に立たないか? なぜなら「実際に問題が起きている現場」は超カオスで、しかも解決を迫られている人々には十分な「予算」「人手」「時間」がないケースが大半だから。つまり「現場の実態」に即していないのだ。 本書は違う。社会エンジニアリングの学位を持ち、企業コンサルタントを経て現在オックスフォード大学サイード・ビジネススクールで教鞭をとる著者は、数年を費やして「世界中の途上国のめちゃくちゃな現場」で、限られたリソースで圧倒的成果を上げている「一流の非営利組織」の数々を調査。そうした一流組織はすべて「4つの回避術」を駆使していることを突き止めた。 1、「便乗」 2、「抜け穴」 3、「誘導路」 4、「次善策」 共通点は、「ゼロイチで解決法を考え、課題を正面突破する」という誰もが思いつくアプローチを避けていること。課題を「回避」して解決していることだ。そしてこの解決法の先にある、すばらしい世界とは? フィナンシャルタイムズ「ベストブック」選出。経営思想界のノーベル賞「Thinkers50」に選出されたオックスオード大学の若き俊英が放つ、徹底した現場目線の課題解決法! 目次 第1章 便乗––「既にあるもの」に乗れ 第2章 抜け穴––かいくぐれ 第3章 誘導路––時間を稼げ 第4章 次善策––理想は捨てろ 第5章 回避術の思考法 第6章 回避術のマインドセット 第7章 回避術のパーツ 第8章 組織における回避術 終章 仕事以外での回避術
女性のオーガズムは何のために進化した? オーガズムの本質と科学のバイアスにいどむ哲学者による、痛快な知的興奮の書。 様々な分野の科学者を魅了してきたヒト女性のオーガズム。多くの進化学者は「生き残りや繁殖に役立つ」と答えるが本当に?進化論に通暁する哲学者である著者は彼らの主張に潜む問題点に切り込み、その思考の背後にある男性中心主義などのバイアスを次々に暴いていく。「ニューヨークタイムズ」など全米で話題となった本書がついに邦訳! 【原著】Elisabeth Lloyd, The Case of the Female Orgasm: Bias in the Science of Evolution (Harvard University Press, 2005) 第一章 はじめにーーなぜ女性のオーガズムの進化を語るのか 第二章 ヒト女性のオーガズムの基礎 第三章 女性のオーガズムの〈ペアの絆〉説 第四章 女性のオーガズムについてのさらなる進化的説明 第五章 副産物説 第六章 適応についての対立するアプローチ 第七章 精子競争説 第八章 バイアス 注 謝辞 訳者あとがき 文献 索引
人間はなぜ「物語」を求めるのか? すぐれた物語はいかに脳を刺激するのか? 脳科学・心理学の知見を生かせば、ストーリーはもっと魅力的に語れる! イギリスで大人気のライティング講師が解き明かす、共感を生む創作の秘密 人は物語によって他者とつながり、相互に監視し、ときに対立もしてきました。 物語は、小説や映画にかぎらず、新聞からゲーム、歌、夢の中まで、社会のあらゆるところに存在しています。 「われわれを人間たらしめるのは物語である」「物語はわれわれだ」と著者は言います。 では、物語を求める人間、そして人間が求める物語の本質とは、どのようなものなのでしょうか? 本書は、脳科学・心理学から人間/物語の秘密を解き明かしていく、まったく新しいストーリーテリング論です。 一番の特徴は、プロット重視の従来的な物語理論とは対照的に、キャラクターをストーリーテリングの中心に据えていること。 魅力的なキャラクターを作るうえでカギとなるのは、キャラクターの〈欠点〉。 それも、自分が正しいと思い込んでいる〈信念〉こそが、キャラクターを唯一無二にする欠点なのです。 私たちの知覚や認識をつかさどる脳は、実は不合理な進化を遂げた「信頼できない」存在。 都合のよい事実だけを取り入れ、それに反するものは退けることで、自分をヒーローに仕立て上げてしまいます。 自分が信じるものの致命的なまちがいを認識し、自分を変えようとするのは至難の業。 しかし、それを成し遂げ、「自分は何者なのか?」「何者になるべきか?」という問いに答えを出そうとするキャラクターが、プロットの原動力となります。 本書ではこのように、人間の脳と心に注目して、共感を生む物語のしくみを徹底解剖。 創作の開始時点から使える実践的な付録も収録し、よりよいストーリーテリングの秘密を余すところなく伝授します。 小説や映画にかぎらず、マンガ、ノンフィクション、エッセイ、ゲームや動画の制作からビジネスシーン、そして日常的な雑談まで…… すべての〈物語の語り手〉に読んでほしい一冊です。 === 人の脳は、この恐ろしい真実からわれわれの目を逸らさせるべく、希望ある目標で人生を埋め、そのために努力するよう励ましてくれる。われわれの欲しいもの、それを手に入れる闘いの紆余曲折が、すべての人々の物語となる。物語が人々の存在に意味という幻影をもたらし、恐れから目をそむけさせる。[…]物語はどこにでもある。物語はわれわれだ。(「はじめに」より) === 本書の内容をさらに詳しくご紹介! 脳や心のはたらきを知れば、実際の創作にも役立つヒントが見えてくる! …
増え続ける人口を養うための策を、事実のみから導き出す 米・小麦・牛・豚・鶏ーー我々はなぜ限られた種類の糧に頼るのか? 地球環境を守りながら、世界97億人を養うことはできるのか? 「飢餓と食の常識を覆す。思考が一変する一冊」 - ビル・ゲイツ なぜ、1人あたり1,000キロカロリーもの食料が毎日無駄にされているのか?人口が爆発的に増えるなか、どうすれば地球を壊さずに人類が食べていけるのか?知の巨人シュミルがこれまでの知見を総動員。そのテーマが「食料」であるのは、私たちの生存の根幹であると同時に、エネルギーなどほかの分野と比べても衝撃的なレベルで非効率が目立つからだ。本書では、歴史を踏まえながら、気候変動や人口増加という難題に直面する食料供給の未来を検証。私たちがいかに食の基本を誤解しているかを明らかにし、私たちの身体は何を必要としているのか、そしてそれが環境にどんな影響を与えているのかを、ファクトから誇張なしに描き出す。 <目次> 日本語版への序文 はじめに 第1章 農業はなにをもたらしたのか? 第2章 私たちはなぜ、いくつかの種の植物だけを大量に食べるのか? 第3章 私たちが育てられるものの限界 第4章 なぜ、私たちはある種の動物を食べ、ほかの種の動物は食べないのか? 第5章 食べ物とスマホ、どちらがより重要? 第6章 健康であるためにはなにを食べるべきか? 第7章 環境への負荷を減らしながら、増加する人口を食べさせるー 疑わしい解決策 第8章 増えつづける人口を食べさせるーどんな方策に効果があるのか 日本語版への序文 はじめに 第1章 農業はなにをもたらしたのか? 第2章 私たちはなぜ、いくつかの種の植物だけを大量に食べるのか? 第3章 私たちが育てられるものの限界 第4章 なぜ、私たちはある種の動物を食べ、ほかの種の動物は食べないのか? 第5章 食べ物とスマホ、どちらがより重要? 第6章 健康であるためにはなにを食べるべきか? 第7章 環境への負荷を減らしながら、増加する人口を食べさせるー 疑わしい解決策 第8章 増えつづける人口を食べさせるーどんな方策に効果があるのか
「量子論の名著歴代ベスト10」(英紙ガーディアン)選出の傑作ロングセラー! 1925年、ハイゼンベルクの行列力学によって誕生した量子力学。 この新しい物理学を疑うアインシュタインが、1935年のEPR論文で打ち出したのが「量子もつれ」だった。 たとえ100兆km離れていても瞬時に情報が伝わる“不気味な遠隔作用”が、ボーア、シュレーディンガー、パウリ、ボームらを巻き込んで、長く、激しい論争を巻き起こす──。 量子論の運命を決定づけた「ベルの不等式」とはなにか? 自然は本来、「確率が支配する世界」なのか? 隠れた変数、局所性と非局所性、量子の実在をめぐる議論……。 物理学の常識を書き換えた量子力学100年の発展史を克明に描く、圧倒的に面白い「読む科学大河ドラマ」! 〈内容構成〉 第1部(〜1935年) 生涯の友人だったアインシュタインとボーアは、長い論争へと突き進んでいく。その原因は──、「量子もつれ」であった。 第2部(1940年〜) 「決定論」を信奉する物理学者たちは、“不完全”な量子論に納得できず、「隠れた変数」理論に救いを求める。 第3部(1952年〜) 「隠れた変数」を否定するフォン・ノイマンに反発したジョン・ベルは、自らの理論を追究する。量子論の運命を転換させる1964年が、目前に迫っていた──。 第4部(1981年〜) ベルを追う世代の科学者たちによって操作が可能となり、実用の場へと躍り出た「量子もつれ」は、世界をどう変えていくのか──。
★発売たちまち全米45万部突破! ★NYタイムズ・ベストセラー第1位 ★「必読書だ」--バラク・オバマ元大統領 ★「本書には明確な処方箋がある」--ビル・ゲイツ ★世界が今最も注目する知識人コンビ、ついに日本上陸 私たちリベラル派は何をまちがえたのか? 住宅高騰、人手不足、インフラ不足、そして技術革新の不足。2020年代を覆う、これらの深刻な「不足」はなぜ起きたのか? すべては私たちリベラル派による「善意の選択」の結果だ。いまこそ私たちは「不足」から「アバンダンス(=あり余るほどの豊かさ)」に舵を切るべきだ。では具体的に何をすべきかーー? ミレニアル世代を代表するジャーナリスト2人が渾身の力で綴り、発売されるや45万部突破の大ベストセラーとなった超話題作、早くも邦訳。アメリカの明るい未来への道筋をつけた本書は、そのまま日本の停滞打破の「マニュアル」になる。 「アバンダンス」(abundance)とは何か? 「あり余るほど豊かな状態」を意味する、近年アメリカで政治・経済・社会の未来を語る際の最重要キーワード。日本の「もったいない」の対極にある概念。対義語はscarcity(「不足」「欠乏」「希少」などの状態をさす言葉)。 「本書には停滞に苦しむ日本人へのヒントが溢れている。『欠乏思考』に陥りがちな日本人は、思考訓練としても、アバンダンスのマインドセットを日常に組み込んでみるべきだ。アイツが何かを取ったら自分の持ち分が減るという『パイの奪い合い』の考え方ではなく、新たなイノベーションと制度の再設計によって『パイの作り方』を変えてしまえばいい。つまりは、仕組みを変えて、制約そのものを超えていくのだ。 また、日本人に染み付いた『努力や我慢で耐える』ではなく、『創造と設計で拡張する』というのもアバンダンスのマインドセットだ。現状の分配ではなく、全体の可能性を広げることで、誰も取り残さない社会を目指していく。ルールごと再発明して、そもそも奪い合わない構造を目指していけばいい」 ーー森川 潤(NewsPicksニューヨーク支局長。本書解説より) 目次 序章 「欠乏」を超えて 第1章 成長せよ(Grow) 第2章 建設せよ(Build) 第3章 統制せよ(Govern) 第4章 発明せよ(Invent) 第5章 活用せよ(Deploy) 結論 あり余るほどの豊かさを目指して 日本語版解説––日本人のための「アバンダンス」講座 原注
生誕150年、没後60年 膨大な資料と多数の関係者の証言をもとに、 あまり知られていない若き日々にページをさき人生を描き切る 世界的権威による決定版評伝! ウィンストン・チャーチル自身、このように書いている。「決して忘れてはならないのは、重大な誤りを犯した場合、これは最も思慮深い決定よりも有益である可能性が十分にあるということだ」。少なくとも、この文章の筆者に関する限り、この逆説的な主張は、完全に正しかった。--本文より * 【目次】 日本語版への序文 はじめに/第1章 運命のいたずら/第2章 優秀な劣等生/第3章 涙よさらば/第4章 鉄兜とペン/第5章 綱渡りのジェントルマン/第6章 権力なき想像力/第7章 ワンマンバンド/第8章 帝国の守護者/第9章 嵐の接近/第10章 再生/第11章 ソリスト/第12章 指揮者/第13章 デュオ/第14章 第二ヴァイオリン/第15章 不協和音/第16章 永劫回帰/第17章 永遠への回帰/結論/原注/史料・主要参考図書/訳者あとがき/『チャーチル伝』解説(君塚直隆)/索引 日本語版への序文 はじめに 第1章 運命のいたずら 第2章 優秀な劣等生 第3章 涙よさらば 第4章 鉄兜とペン 第5章 綱渡りのジェントルマン 第6章 権力なき想像力 第7章 ワンマンバンド 第8章 帝国の守護者 第9章 嵐の接近 第10章 再生 第11章 ソリスト 第12章 指揮者 第13章 デュオ 第14章 第二ヴァイオリン 第15章 不協和音 第16章 永劫回帰 第17章 永遠への回帰 結論 原注 史料・主要参考図書 訳者あとがき 『チャーチル伝』解説(君塚直隆) 索引
複雑すぎて面白い。心のしくみも、それを探る営みも。 さまざまなアプローチ、 方法論あり、 学説、 流派あり。 けっしてひとすじ縄ではいかない「こころの科学」史 「心理学発展の通史はえてして退屈で読みづらいものだが、本書はその対極にある傑作だ。心理学の世界へ魅力的で楽しい入門を求めているすべての人に心から推薦する」--ロバート・スターンバーグ(米国コーネル大学心理学教授) パブロフの犬から、ミルグラムの電気ショックの実験、CIAによる精神支配の秘密プロジェクト、さらには心理学界に新風をもたらしたポジティブ心理学まで……心理学のガイド役として英国を中心に活躍するヘイズが、東洋や世界各地にも目を配りつつ繰り広げる、心理学発展の物語。ユング、フロイト、ファノン、カーネマンといった主要な思想家にくわえ、劣等感、PTSDといった心理学の主要概念への理解も深まる一冊。 心理学はその歴史をつうじて、より豊かに、より意味深く、より多様なものになった。手法の多様性こそが心理学の力である。 そして、その力は、受容性を高め、人間の多様性を取りいれることによってのみ、さらに強化される。(本書 最終章=第40章より)
『ラブ・オン・スペクトラム 〜自閉症だけど恋したい!』のカウンセラーがおくる 互いを知ろうとする営みへの賛歌 自閉スペクトラムな人たちへの支援活動を30年以上つづけてきた著者は、彼ら一人ひとりとどうつながりを築いてきたかーー4歳の子どもから成人した既婚者まで26人を、1人1章形式で、綴っていきます。 著者のカウンセリングでは、特にニューロダイバースな人たちの人間関係に注力しており、恋愛・結婚にまつわる悩みも4章にわたって取り上げているのも、本書の特徴です。 自身の失敗や反省も包み隠さず、ユーモアと柔軟さ、そしてダイバーシティへの敬意をゆるぎない芯として行動する著者の姿に、人と人が関わることの愛おしさが込み上げてきます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 推薦の言葉 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 精神科医さわ 「理解」ではなく、「共にいる」 誰かを大切に思うって、きっとこういうこと 理解のその先にある、“つながり”の物語 はじめに 第1部 相手の見ている世界を知る 1 エミリー いつもと違うは大事件 2 エリック ゆずれない条件だらけの器選び 3 セバスチャン NOスパイダーマン、NOライフ 4 ハイディ ベッドの気持ちがわかってしまう 5 エリオット ぼくが思う1時頃 6 ディラン 倒れる理由はあるんだ 7 サリー フードコートは戦場のよう 8 メラニー 髪をいじると心が落ち着く 9 ベス 怒りの高速道路からおりられない 10 マーゴ 感情は、からまった一塊のコード 11 ニッコ 怖がりだから強がる 12 エリス 悲しみもルールに則って 第2部 表現の違いを翻訳する 13 ジョナサン 表情は読み取るものではなく覚えるもの 14 デニス みんな、うなずいてるの!? 15 ジョセフ 好きになったらひたすら見つめる 16 フランキー 映画のセリフで自己表現 17 ナッシュ 言葉を文字どおりに受け取る 18 ジミー 話すのは、聞いた言葉をじっくり消化してから 第3部 乗り越えてつながる 19 ブラッドリー 親子の願いが平行線 20 アリス 社会に馴染むための仮面 21 サラ なんでデートにすらたどり着けないの? 22 アロン 結婚はゴールだ 23 ハリー 警戒心を解くには時間がかかる 24 アンドレ 人付き合いに興味がない 25 マリク 好きなもののためなら、踏み出せる 26 ピート 人は信用できない 「おわりに」にかえて│卵を割り続けるイモージェン
時間ー空間をクィアする 「過去/現在/未来」「都会/地方」「大人/若者」--時間性と地理におけるこうした分析枠組み、あるいはそれを前提にしたヘゲモニックな「時間ー空間」モデルを、クィア、トランスジェンダーの身体・欲望・実践から読み換え、新たな「時間性モデル」を構築した、クィアスタディーズの到達点。 「大都市規範(メトロノーマティヴィティ)」「クィアな時間性」などの最重要概念を提示し、二〇〇〇年前後における文化理論の「時間論的転回」に、最も大きな影響を与えた画期的文献、待望の翻訳! 日本語版への序文 かつて、あるクィアな時間に 第1章 クィアな時間性とポストモダン地理学 第2章 ブランドン・アーカイヴ 第3章 ブランドンを失わずにいること 第4章 トランスジェンダーの目線 第5章 テクノトピアズーー現代美術においてトランスジェンダー身体を表象すること 第6章 おいたしちゃダメ! オースティン・パワーズとドラァグ・キングたち 第7章 あの匂いは? クィアな時間性とサブカルチャーの生 訳者あとがき
太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)3月10日未明、約300機のアメリカ軍爆撃機B-29が東京上空に飛来、焼夷弾による猛火の嵐が市民を襲い、約10万人が死亡、約100万人が焼け出される大惨事となった。 日本とも縁の深いアメリカの軍事史家が、各種の記録と日米をまたぐ調査をもとに、この大空襲と余波ーー「黒い雪」(戦時中に東京に滞在したフランス人記者R・ギランの言葉)--を五感に訴える筆致で再現する。米陸軍航空軍の発展史、指揮官カーティス・ルメイの肖像、東京を起点とする日本全国への無差別爆撃が広島・長崎への原爆投下につながる流れまでも詳述する。アメリカ軍の元操縦士や爆撃手、早乙女勝元氏をはじめとする大空襲の生存者にも直接インタビューした稀有な歴史ノンフィクション。 〈早乙女氏や他の生存者が、痛ましく、ほとんどが悲劇的な個人の物語を進んで私と共有してくれたことには、いくら感謝してもしきれるものではない。彼らの体験が、夜間空襲が銃後を戦場に変え、民間人と戦闘員の違いがなくなった戦争の最後の数カ月間を特徴づける総力戦の恐怖を、現代の読者が理解する助けになればと思う〉(「日本語版に寄せて」) 本書への賛辞 日本語版に寄せて 第1部 火花 第2部 火炎 第3部 劫火 エピローグ 謝辞 索引/出典について/原注/参考文献
「年を取るのって感じ?」 本書は、60歳の誕生日を目前にした59歳の女性が、80代の親戚女性である著者に、 老いへの不安を感じながら、 ふと、こんな質問をすることから始まります。 その問いへのアンサーとして、作家が綴った1通の手紙がプロローグとなり、 数珠繋ぎで続いていくみずみずしいメッセージ、「未送信の手紙集」は、 読む者の心にすうーっと入り込み、私たちに、 「老いを捉える新しい方法」という大きな気づきをもたらしてくれます。 50代からの希望の書でありながら、 40 代、50代、60 代、70 代、80代、90代、あらゆる年齢の女性の心に共感が生まれる、 優しいガイドブックともいえる一冊が登場です! 「どうか希望を持ってください。年を取るのも案外悪くないものですよ 」〜ソフィ・バーナム〜 プロローグ 年をとるってどんな感じ? 第1部 老いるのが、いやでたまらない/知恵、そして未知なるものへの驚き 仮の世に宿る永遠の愛/存在と行動/ああ、ささいな屈辱の数々 鏡/思い切ってやってみる/家庭内の怒り/老いの美しさ この年齢での恋愛は、以前とは違うのでしょうか?/帰還 わたしたちが歩むあらゆる人生/年寄りっていくつから?/時間 第2部 友人たちの意見/悲しき統計 第3部 愛と情熱/母と娘の関係/哀しみ/死から逃げながら/呼び鈴を待ちながら 年寄りすぎるでしょ!/老いについて語るときに我々の語ること/老いたときに我々のすること 脱ぎ捨て、剥ぎ取り、移り変わる/孤独/ああ、なんてこと! 第4部 人生の4つの時代/わたしが学んだこと/自分に宛てた手紙 21歳のわたしからわたしへ(42歳時に開封のこと)/42歳のわたしからわたしへ(63歳時に開封のこと) 63歳のわたしからわたしへ(84歳時に開封のこと)/84歳のわたしからわたしへ(109歳時に開封のこと) エピローグ 赦しの手順
29ヶ国、19言語以上で刊行!! TEDトーク12万回再生! 102歳の医師が贈る“生きがい”という名の処方箋 心と身体を満たす“ジュース”を見つければ、あなたの人生は、その瞬間から輝き出す。 二度のがんを乗り越えながら、医師として、そして一人の女性として健やかに生きてきた著者。本書では、その豊かな人生経験をもとに、「健康で幸せに生きる」ために必要な【6つの秘訣】を教えます。 父権的な社会の中で医療者として奮闘した日々や、60歳を過ぎてからの離婚、複数のがんとの向き合い方ーー女性として、人として生きる力強さとしなやかに生きた彼女が、常に意識し実践してきたマインドとは。 医者や薬だけに頼るのではなく、生きがいという“ジュース”を満たし、自らの力を湧き出させるには? 病を治す力を得るにはどうしたらいいのか? 著者自身の経験や、著者が関わり向き合ってきた患者とのエピソードと絡めて楽しくわかりやすく語られるとともに、読者も実践できるエクササイズを紹介しています。 著者の前向きで優しい言葉は、人生をよりよく生きたいと願う人や、行き詰まりを感じている人の心に、きっと新しい風を吹き込みます。 『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』 著者 ロバート・ウォールディンガーも絶賛!! “人生の問題に対する即効薬や単純な解決策が当たり前のこの時代に、グラディス・マクギャリーのアプローチはまさに医師の処方箋通りです。マクギャリー博士は、読者の心と精神に響く豊かで複雑な真実を語ります。彼女は、身体、脳、精神が切り離せない現実世界に生きており、彼女の100年にわたる知恵は、科学、医学、魂に浸透しています。”---ロバート・ウォールディンガー(『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』(小社刊)) 著者プロフィール グラディス・マクギャリー:1920年生まれ。ホリスティック医学の母として、国際的に活躍、米国ホリスティック協会の創立メンバーのひとりであり、70年以上にわたって家庭医を営み、ホリスティック医学、自然分娩、医師と患者のパートナーシップを精力的に提唱。米国ホリスティック医学協会(現総合医療と健康のアカデミー)の共同設立者・元会長、超心理学と医学のアカデミーの共同設立者であり、西洋の医師としてアメリカにおいて定期的に鍼灸治療を採りいれたひとり。100歳を超えては玄孫も誕生し、ライフコーチングを実践、健康的な食生活を維持しながら歩行器を使って毎日3800歩歩くのを日課とする。またレッドバードと名づけた三輪車に乗り、ときおりおいしいケーキを楽しむ毎日を送っていたが、104の誕生日のわずか2ヶ月前、2024年9月28日惜しまれながら生涯を閉じた。 訳者プロフィール 稲垣みどり:翻訳者。上智大学文学部英文学科卒業。主な訳書に『AIは私たちの学び方をどう変えるのか』『世界最高の学級経営』(東洋館出版社)、『成功する「準備」が整う世界最高の教室』(飛鳥新社)、『ザ・フューチャー・オブ・マネー』(ビジネス教育出版社)、『ボブが遺してくれた最高のギフト』(辰巳出版)などがある。
★全米図書賞2022ノンフィクション部門/王立協会科学図書賞2023 最終候補作★ ★「新型コロナ・パンデミックの最前線で活躍した科学者たちへのインタビューを元に、徹底的に科学に基づいて緻密に書かれている」佐藤 佳(東京大学医科学研究所システムウイルス学分野教授)★ 水面下で、彼らはどう動いていたのか? 新型コロナ・パンデミックは、人類史上まれに見るウイルスと科学技術の総力戦だった。 ウイルスの全ゲノム配列が解読・公開されると、最先端の研究成果や技術を応用したmRNAワクチンの開発や変異株のリアルタイム追跡などが前例のないスピードとスケールで実現された。 突発的な感染爆発に対して、なぜそんなことが可能だったのか? エイズやエボラの研究で名を馳せた伝説的なウイルス学者、感染症流行を監視する疫学者、新進気鋭のバイオインフォマティシャンなど100名近い科学者への取材を基に、ウイルスと科学の攻防を克明に描く。 ★★★本書への賛辞★★★ 「科学的探究の過程を追った圧巻のクロニクル」 ーースコット・ゴットリーブ(ウォールストリート・ジャーナル) 「なんというカタルシス。当時は無関係に思えたパズルのピースがつながりあって、壮大な科学の物語になっている」--エリン・ガルシア・デ・ヘス(サイエンス・ニュース) 「多様なウイルスのゲノム情報から振る舞いまでを把握し、それを一般読者に理解できるように文章化するなど、到底不可能。しかし、クアメンはそれをやってのけた」--マーク・ホニグスバウム(ガーディアン) 1 パニックは無用 2 警告 3 メッセージ・イン・ア・ボトル 4 蠢く市場 5 変わるもの、変わらないもの 6 4種類の魔法 7 ムンバイのヒョウ 8 全てを知る者はいない ペーパーバック版あとがき インタビュー協力者と謝辞 解説(佐藤佳) 参考文献 註 索引
我々はどのように情報を保存し、伝達してきたのか。そして、いかに世界を変えたのか。ベストセラー作家が描く人類の「情報の歴史」 ・文字のない時代はどのように記録していた? ・なぜ社会は男性優位? ・新聞の漫画の影響力は? ・ヘイトスピーチはいつ始まった? ・「ナポレオンは背が低い」はデマ? ・ハリウッド女優がWi-Fiを発明? これらの疑問はすべて、「情報」が解き明かします。 言語の始まりから洞窟壁画、神話、儀式、書物、印刷、写真、テレビ、インターネット、そしてAI…… 人類は、情報を伝達する技術を進化させ、社会や文化、人間の在り方を変えてきました。情報を共有する試み、またときにそれを悪用する試みは、今日の世界の多くの側面を説明し、一見無関係に見える多くの事柄を結びつけています。本書は、その人類の「情報の歴史」を、鮮やかなグラフィックや豊富なイラストとともに丁寧にわかりやすく解説。知識・教養・センス、三拍子揃った大人の絵本図鑑となっています。 著者は世界的イラストレーターでベストセラー絵本作家でもあるクリス・ホートン。ノンフィクションデビュー作である本書は、カリフォルニア大学バークレー校でポール・デュギッドとジェフ・ナンバーグが開講した講義「The History of Information(情報の歴史)」から着想され、構想から17年の歳月を経て完成しました。世界の文明史を俯瞰する「イラスト年表ポスター」付きです。
300枚の地図で45億年にわたる地球のすべてを鮮やかに描き出した『地球史マップ』の著者で、フランスのベストセラー地歴史学者であるクリスティアン・グラタルーが、人類が地球上に広がり、さまざまな社会に分かれ、今日の世界を創り出すために交流を続けてきた物語を存分に語る。 58ページにわたるカラーアトラスに加え、47点の解説地図などをふんだんに盛り込み、社会間の関係、人類と環境との関係を考察していく。数万年前にサピエンスがオーストラリアやアメリカ大陸に到達してから、新石器革命や炭素の排出を経て、南北の格差、環境問題が起こっている今日まで、私たちが知る世界の輪郭を描き出す。 さらに、あえて史実とは異なる「もしも...」という問いかけにも挑戦しており、歴史上の分岐点における様々な可能性を探ることで、新たな視点を提供してくれる。歴史の旅への誘いであると同時に、過去の地理を読み解くための1冊である。 まえがき 人類拡散の地歴史学 序章 「他者」とは誰か ──人類の起源と分岐を問う 第1章 人類史をかたちづくる地理 第2章 地球に広がる人類 第3章 家畜と作物 ──栽培化・家畜化の選択と制約 第4章 先行したほかの地域の歴史 第5章 「世界」の中枢はどこから始まったか 第6章 「世界」の分岐点 第7章 ヨーロッパが一時的に制した「世界」 第8章 人間の地球 終章 地球、世界、普遍 アトラス サピエンスの拡散と交雑/移動しやすい環境と移動を妨げる環境/太平洋の航海者たち/15世紀における言語の多様性/21世紀における先住民族の分布/15世紀のグローバリゼーション/北と南:格差による「世界」の分断/環境汚染 など
進化史に飛躍的な変化をもたらした10のエッセンスを核に、生命の来歴の豊穣な物語を描きあげた一冊。高い評価を得た前著同様、レーンは最大級の謎の数々に大胆かつ周到に挑んでいる。 10の革命的「発明」とは、生命の誕生/DNA/光合成/複雑な細胞/有性生殖/運動/視覚/温血性/意識/死。これらはいかに地上に生じ、いかに生物界を変容させたのか? 各一章を割き、新たな科学的解釈、および研究最前線に浮かぶスリリングな仮説や手がかりを語り、それらがわれわれにとって意味するものを問いかける。 たとえばダーウィン以来研究者を悩ませてきた眼や、Z機構と呼ばれる光合成の仕組みは精巧そのものだ。そうした、一見奇跡の業とも思える精密機械の進化を語るとき、レーンの筆はいよいよ冴えわたる。 「世界のあらゆる驚異は、偶然と必然の両方を内包した、ただ一度の出来事に端を発しているのである。」著者はこれを例証すべく、ミクロな事実とマクロな進化を結びつける偶然と必然の両方に、鮮やかな具体像を与えている。それは生命進化の謎への<最終回答>ではない。むしろ、さらなる探究への刺激に満ちており、「科学の目的は実に化け物を捜し出すことなのである」という言を思い起こさせる書だ。 はじめに 進化の10大発明 1 生命の誕生ーー変転する地球から生まれた 2 DNA--生命の暗号(コード) 3 光合成ーー太陽に呼び起こされて 4 複雑な細胞ーー運命の出会い 5 有性生殖ーー地上最大の賭け 6 運動ーー力と栄光 7 視覚ーー盲目の国から 8 温血性ーーエネルギーの壁を打ち破る 9 意識ーー人間の心のルーツ 10 死ーー不死には代償がある エピローグ 謝辞 訳者あとがき 図版リスト 参考文献 索引
『プリンキピア』以後、西洋を支配してきたニュートン的な自然観は、時間に対して可逆的な法則によって世界が記述できるという確信に基づく。しかし、古典科学で例外として扱われる不可逆性や乱雑性にこそ、動的なこの世界を理解する鍵があると考えるのが、プリゴジン(物理学者・化学者、散逸構造理論によりノーベル化学賞受賞)とスタンジェール(科学史家)の立脚点である。 本書は、古典科学における機械論的な世界像から進化論的な世界像にいたる3世紀間の科学の発展を、「人間と自然との対話」という視点から跡づける。さらに、非線形、不安定、ゆらぎなどの概念をキーワードに、宇宙・生命・社会のあらゆる現象に見られる秩序形成過程の具体例を探り、散逸構造や進化の諸理論がはらむ世界観構築への展望を提示する。
南氷洋でも凍らない無血魚、熱泉に生息するアーキア(古細菌)、三色型色覚を持ち反芻するサル、生きた化石シーラカンス、単純な眼から複雑な眼までさまざまな眼の進化……それらの適応はみなDNAに残されている進化の痕跡で説明できると、進化発生生物学(エボデボ)の第一人者キャロルは語る。ダーウィンにとって見ることのかなわなかった自然淘汰(「適者生存」)の中間段階は、DNAに刻印されているというのだ。 〈私はさまざまな読者を想定して本書を執筆した。自然史学に大きな関心を持つ読者のためには、熱泉や洞窟、密林、溶岩、深海といった過酷な環境に魅惑的な生物種がいかに適応しているかをお見せする旅に誘おう(…)学生と教師のみなさんのためには、進化の鍵を握る要素を説明するうえで最高の事例にして、生命の刮目すべき多様性と適応力に対する畏怖の念を喚起するはずの事例に焦点をあてた(…)そして反進化論者が掲げるレトリックと偽科学を篩い分けたいとお考えの方々のためには(…)〉(「はじめに」) 〈進化を操っているのは、主に偶然、淘汰、時間という要素である(…)進化発生生物学の新知見を導入することで進化の総合説を拡張できるというのがキャロルの立ち位置である〉(「訳者あとがき」) 写真・図版多数、カラー口絵8頁。 はじめに 合理的な疑いの余地なし 1 序説ーーブーベ島の無血魚 2 進化の計算ーー偶然、淘汰、時間 3 不死の遺伝子ーー永遠に現役 4 古きものから新しきものを作る 5 遺伝子化石ーー昔日の生活を物語る破片 6 デジャビューー進化はなぜどのようにして繰り返すのか 7 われらが血と肉ーー軍拡競争、人種、自然淘汰 8 複雑さの形成と進化 9 見ることと信じること 10 ワイオミングのヤシの木 謝辞 訳者あとがき 参考文献と読書案内 索引
「「リボソーム」という言葉を出すと、科学者でさえたいてい、ぽかんとした顔になる」 (本文より) リボソーム、それはヒトだけでなく、動植物や細菌にいたるまであらゆる生命のタンパク質をつくり、生命活動を支える重要な分子機械である。人間の眼には見えないこの小さなマシンは、どんな形状をしていて、どんな風に動いているのか。 その構造と機能を解明した功績で2009年にノーベル化学賞を受賞したインド出身の生物学者が、秘密解明までの日々を、200名を超える科学者たちの貢献を交えて語る。 インドから米国へ、さらに分子生物学のメッカ、英国ケンブリッジのMRC-LMBへ。物理学で博士号を取得し、経験もコネもなかった著者が生物学の道に進路変更して、第一人者となるまでにはどんな苦労があったのか。鍵となった研究手法の解説から、キャリア選択の迷い、ライバル研究者との競争や政治的な駆け引きまで、繊細なユーモアあふれる文体でこのうえなく誠実に綴った、自伝的科学エッセイの傑作。 序文 J・A・ダウドナ プロローグ 第1章 アメリカでの予期せぬ計画変更 第2章 リボソームとの遭遇 第3章 見えないものを見る 第4章 遺伝子マシンの最初の結晶 第5章 結晶学のメッカへ 第6章 始原の霧から出現する 第7章 出発点に立つ 第8章 レース開始 第9章 ユタでスタート 第10章 メッカへの帰還 第11章 表舞台へ 第12章 チャンスを逃しかける 第13章 最終攻撃 第14章 新大陸を見る 第15章 評価をめぐる政治活動 第16章 リボソーム巡業 第17章 動画の出現 第18章 十月にかかってきた電話 第19章 ストックホルムでの一週間 第20章 科学は前進を続ける エピローグ 謝辞 解説ーーリボソームという「巨象」を解明する人間ドラマ 田口英樹 原注および推薦文献 人名索引
人々は知をいかにして組織化し、知は私たちの世界をどう形づくってきたか。知識の生産・蓄積・伝播はどんなメカニズムに基づいていて、知的分野における飛躍的な革新をもたらすものはいったい何なのか。本書では、人類の歴史における知のありようを「図書館」「修道院」「大学」「文芸共和国」「専門分野(ディシプリン)」「実験室」といった6つの制度に大別しつつ、その歴史的変遷をつぶさにたどっていく。古代の図書館から今日のインターネットまでをつらぬく知と人間との根源的な関わり合いを明らかにし、その行く末を占う比類なき試み。 解説 長谷川 一 はじめに 第1章 図書館──紀元前3世紀〜西暦5世紀 第2章 修道院──100年〜1100年 第3章 大学──1100年〜1500年 第4章 文芸共和国──1500年〜1800年 第5章 専門分野──1700年〜1900年 第6章 実験室──1770年〜1970年 結語ーーそしてインターネットへ 謝辞/解説(長谷川一)/旧版訳者あとがき/文庫版訳者あとがき/原注
現在、私は、肉体面でも精神面でも活動能力の面においても、これまでで最高レベルの健康状態にあると感じている。この自信は、さまざまな数値測定やバイオマーカーのデータによって裏づけられている。今のレベルに到達できたのは運ではなく、「健康寿命(ヘルススパン)」を重視して努力してきたからだ。この最高の健康状態を次の10年間維持し、開発が進められている次世代の医療技術(老化を遅らせ、止め、さらには逆転させることが期待される)を迎え入れることを自分の使命としている。 この10年、私の関心は人間の長寿、より具体的には健康長寿の研究にあった。バイオテクノロジー、栄養、運動の方針、睡眠、そして最近では健康と長寿サービスに携わる人工知能(AI)に至るまで、研究に没頭し、多くの研究論文などをむさぼり読んだ。また、多種多様なポッドキャストから学び、自らのポッドキャスト『ムーンショット』で第一線で活躍する科学者たちに話を聞き、主催している「アバンダンスサミット」や「ロンジェビティ・プラチナムトリップ」では、数え切れないほどの公開対談をこなしてきた。(中略) 本書の目的は2つある。まず、「情報を整理してわかりやすくすること」、2つ目は「実際に取り入れやすい方法を示すこと」だ。世間には長寿に関する情報が山ほどあるが、それらを体系的に理解し、実用的に生かすのは簡単ではない。そこで本書を、数時間で内容をすべて把握でき、必要なときにすぐ見返せるよう実用的なガイドとして設計した。私は本書が、今後10年間で起こると期待されている、健康寿命を延ばす画期的なブレークスルーへの架け橋となることを願っている。(「はじめに」より) 第1章 未来へのエネルギー源 長寿のための食生活 第2章 運動の計画を立てる 長寿のための筋力と持久力を身につける 第3章 眠りの達人になる 本当に効くシンプルな実践法 第4章 愚かなことで死なないために 命を救うブレークスルー 第5章 長寿の処方せん 薬、サプリメント、最先端医療 第6章 長寿マインドセットと幸せホルモン 第7章 成功のための習慣若さを保つルーティン 第8章 女性の健康 人生のあらゆる段階で長寿を目指す
イスラエルは、占領下のパレスチナを兵器や監視技術の実験場として利用し、それらを各国に輸出して世界の紛争・弾圧に加担している。秘密文書、貴重なインタビュー、現地取材を通じてベールに包まれた究極的な支配モデルの実態を暴き出し、イスラエル式のエスノナショナリズムが拡散しつづける恐るべき未来への警鐘を鳴らす。 日本語版への序文 序 章 第一章 欲しがる者には誰であれ武器を売る 第二章 九・一一はビジネスにとって好都合だった 第三章 平和の芽を摘む 第四章 イスラエル式の占領を世界に売りこむ 第五章 イスラエル式の支配という根強い誘惑 第六章 スマホの中枢に潜むイスラエルの大規模監視 第七章 ソーシャルメディア企業はパレスチナ人を嫌う 結 論 謝 辞 解 説(舩田クラーセンさやか) 読書案内 注 釈
序 章 ノーブランドの私 第一部 ダブル・ライフ〈演技〉 第1章 オキュパイ運動での出来事 私じゃない 第2章 コロナ登場により脅威が増幅 ソフトウェアの仕業 『ルツ記 』のナオミ 第3章 ナオミ・ブランドの危機 反ブランド・ブランディングの問題 デジタル分身 パルプにされたノンフィクション 特異なパーソナリティ障害 第4章 森のなかで自分と出会う 小文字の名前、大きなアイディア 第二部 鏡の世界〈投影〉 第5章 携帯の情報はすべて知られている 誰も歩かなかった道 ハイテク恐怖につけ込む デジタル・ゴーレム 第6章 対角線 グローバルな対角線 コロナで金儲け ディザスター・ドッペルゲンガー キャンセルの反対 第7章 MAGA拡大の野望 マジックミラー 逆に動く操り人形 演じられた包摂 ブランド再生完了 機械のような人間、機械のような心 第8章 バカバカしいほど深刻、マジで言葉を失う 不機嫌な幽霊 “ダム”ペルゲンガーたち スクリーン・ニューディール グリーン・ニュー 「リセット 」? 「ベラベラベラ 」を超えて 第9章 極右とニューエイジ左派との接近 勢ぞろいする疑似科学のグル もうひとつの身体 良くない出産からコロナ陰謀論へ 詐欺によって結ばれる 黒死病 黄色い星と的外れな投影 第10章 自閉症と反ワクチン前日譚 分身としての子ども 「おまえの子を持っていけ、うちの子を連れてこい! 」 子どもたちの宮殿 ハンス・アスペルガーの影の顔 二つの人格 息子さんは真似をしますか? 出口車線 秘密と影 第三部 シャドーランド〈分割〉 第11章 冷静、陰謀……資本主義 衝撃への抵抗としての冷静さ 陰謀は……資本主義 絡み合いの衝撃 陰謀のなかには本物もある 正義の幻想 迫りくる影 第12章 出口はない、戻るだけだ オーバーナイトオーツ事件 人種のロールプレイ 二つのコンボイの物語 世界中に響いた警笛 私も被害者、最大の被害者だ! 第13章 鏡のなかのナチ 鏡が割れる 第14章 振り払えない民族的分身 悪魔の邪悪な双子 あっちを見ろ! 事実の社会主義 断ち切られた議論 永遠に続く双子の闘い ドッペルゲンガーの国 他者を見ない ウルフが正しかったころ 失われた章 武装し危険な存在に エレズのエレズ 第四部 現実と向き合う〈統合〉 第15章 自己を手放す サンゴのように、魚のように 選ばなかった道 思いやりと無関心のせめぎ合い 赤いウィーンは生きている 二重に見る 終 章 分身は誰だ? 謝 辞 訳者あとがき 人名索引
〈私たちはどんな世界に生きたいと望むのか〉 気候変動や地球温暖化を炭素で計量することが、世界的なスタンダードになっている。 しかし、脱炭素のように一つの尺度に問題を落とし込み、これを敵とみなして戦うことで、真の解決に向かえるのだろうか。 敵や原因を見つけ、戦いを挑む人類の習慣こそ変えなければいけない。 分断を超えて、インタービーイング(相互共存)の新たなる物語をつむぐ。 《気候論争の一番の問題は、強調すべき点が間違っていることです。 地球平均気温が上昇しているかどうかは主な問題点ではありません。 私たちは間違った論争に巻き込まれているのです。 もし人為的地球温暖化の標準的な物語が本当なら、最重要の緊急課題は世界中の土と水と生態系を守り修復することです。 もし人為的地球温暖化の標準的な物語が間違いなら、最重要の緊急課題は世界中の土と水と生態系を守り修復することです。》 ーー本文より (発行=野草社) プロローグーー迷宮 第1章 存在の危機 ・失われた真実 ・「彼ら」の正体 ・戦い 第2章 気候原理主義を超えて ・他のことは関係ない? ・炭素還元主義のあべこべな結末 ・社会の気候 ・原因への突進 ・あらゆる原因の母 ・コミットメントが息づく場所 第3章 気候論争のグラデーションとその向こう側 ・私が付くのはどちら側? ・懐疑論の世界を訪れる ・世界の終わり ・科学という制度 ・間違った論争 第4章 水のパラダイム ・違うレンズを通して ・森林と樹木 ・ガイアの器官 ・気候変動の五千年 第5章 炭素ーー生態系の視点 ・炭素、土壌、生命 ・排出量という強迫観念 ・地球工学技術の妄想 ・数量というカルト宗教 第6章 悪魔との取引 ・地球温暖化物語の害 ・受動性の原因 ・なぜ私の息子を愛すべきなのか? ・自然の売買 ・自然の権利 第7章 革命は愛だ ・すべては一頭のサイの中に ・コンクリートの世界 ・選択の前提 第8章 再生 ・土を癒す ・なぜ再生型農業は主流にならないのか? ・飢えた地球を食べさせる ・水を癒す ・人々と地球は互いを必要としている ・野生を世話する 第9章 エネルギー、人口、進歩 ・力のパラダイム ・進歩の意味 ・豊かさへのトランジション ・人口 第10章 お金と負債 ・椅子取りゲーム ・成長の命令 ・開発と負債 ・偽善 ・エコロジー経済の諸要素 第11章 心の営み ・我らは科学を信ずる ・大地に感覚があると知っていたら ・大地の力 ・現実を生き返らせる 第12章 生きている世界への架け橋 参考文献 訳者あとがき
ACT(アクト)をはじめとする認知行動療法が提案するグリーフケア 死別、別離、離職、失恋、ペットロス……悲しみと向きあう過程では、しばしば強い苦痛の感情に襲われる。この感情を解消するためには、コンパッション、つまり慈悲の心が不可欠になる。喪失は人生の本質のひとつであり、上手に対処すればそこに大きな意味を見いだせる。自分に残された人生をいかに生きるべきかを明確にしてくれるのだ。注意深く、自分に優しく接していこう。 悲嘆にくれることは決して悪いことではない。 悲しみの居場所を作り、嘆くことを通して自分を見つめる方法を学ぶ。 悲しみによる痛みを上手に受け止めよう。 日本の読者へ アレクサンドラ・ケネディ 序 パート1 まずすぐにできること 聖域を作る 呼吸に意識を向ける 地に足をつける 「悲嘆のトリガー(きっかけ)」を徹底的に受け入れよう 錨を下ろす 苦悩を苦悩する感情 感情のサーフィン 恐れの感情に名前をつけよう あなたのポジティブな特質は? 悲嘆を通して生き方を考えよう 問題となる思い込みを解き明かす あなたの感情を感じてみよう 他者とのつながり パート2 喪失をいかに解消するか 悲嘆のらせん階段 悲しみについての“なぜ”に答える 5つの言葉 満足、痛み、勇気 失った人を夢に見る場合 失った人に手紙を書こう 心の葛藤を捨て去ろう 悪習慣を断つ パート3 意味を見いだす 自分の価値を生きる 一番重要なこと 新しい習慣を持続させよう あなたの思考を探索しよう 立ち上がろう 喪失は教師だ 未来の自分を再構築しよう 自然から学ぼう 挑戦の方程式 パート4 特別な問題 罪悪感や自己非難の感情をどう扱うか 悲嘆が長引いているだけなのか、それともうつなのか? 怒りや激情をいかに扱うか 不安に対処する シンプルなコミュニケーションテクニック 関係についての契約書をつくる 就寝時にすることを決めよう 感情の境界線を設定しよう 食事とエクササイズ おわりに
偉業を成し遂げたければ、非常識になれ! 歴史に名を刻みながらも、 あらゆる失敗を重ねてきた天才たちによる、 滑稽で、まったくもって不可解な、 あまり知られていないほうの「功績」の数々 ーーおばけ直通電話をつくろうとした(発明王エジソン) ーーロケット内にトイレを作り忘れる(NASA) ーー史上最悪のKGBエージェント(ヘミングウェイ) ーー数学のために下着で決闘(エミリ・デュ・シャトレ) ヤバいから天才なのか、天才だからヤバいのか? 驚異で、狂気な30人の天才たちの日常を描く意欲作! はじめにーー天才たちのしくじりを1冊にまとめてみた 1 カルト教祖にして数学者のピタゴラス、その残念な死に様 2 自己肯定感の低いガリ勉君だった孔子 3 史上最も仕事を発注してはいけない男 レオナルド・ダ・ヴィンチ 4 空気が読めなかった ガリレオ・ガリレイ 5 ティコ・ブラーエのあり得ない人生 6 「オーブン」のなかで、あの格言を思いついたデカルト 7 アイザック・ニュートンと賢者の石 8 スーパースターの地位を利用して「お尻にチューして」とねだりつづけたモーツァルト 9 最先端のテクノロジーで悪ふざけに励んだ ベンジャミン・フランクリン 10 常識なんてぶっ飛ばせ。数学を勉強するために下着で決闘に挑んだエミリ・デュ・シャトレ そのほか、カール・マルクス、アーサー・コナン・ドイル、発明王トーマス・エジソンの「お化け電話」、三島由紀夫、NASA……など総勢30名の天才たちの日常をつぶさに描く。
予測に失敗し、予測に騙され、それでもなお予測する。 もしかして、あなたも、そう? 予測にまつわる古今東西の実話を、数学で読み解く! 〔内容より〕 ノストラダムスがスペースシャトル墜落を予言? 宝くじ抽選で1等当選の数字が2回連続同じに! 狩猟採集民が占いで狩りに行く方角を決める利点 予言することでそれが実現する「自己成就的予言」 確実に戦争に突入してしまう状況はあり得る? 地震予知は無理でも確率とリスク評価で対策可能 信じがたい偶然、嘘から出た誠、番狂わせ、見当違いなどの「予想外」は、たびたび起こる。私たちがそれらの出来事に驚かされるのはなぜだろうか。 それは、現実世界が「おかしい」からではなく、それを見る私たちの認知が「おかしい」からだ。 あらゆるものが比例などの線形関係で増減すると思い込む「線形バイアス」や、ランダムなノイズの中にパターンを見いだしてしまう「パターン化特性」など、数多くの認知バイアスのせいで、私たちは、数学的に考えれば実は驚くほどでもないことに、しょっちゅう驚いている。 つまり、私たちは数学を使わない限り、世界を正しく認識できないし、正しく予測することもできず、したがって自分と世界を安全に保つこともままならない。さらには、人間の認知バイアスを知り尽くした人に、騙され、つけ込まれてしまう危険さえある。 世界中から「予想外」の出来事の実話を数多く集め、数学的に解説し、私たちのバイアスを解きほぐす本書は、私たちに「予想外」を予想する方法を教えてくれるだけでなく、「予想外」の出来事を、数学を使って楽しみ、味わう方法も教えてくれるだろう。
AI技術の進展は人間の親密性をどう変えるのか。出会い系アプリやチャットボットを通じ、恋愛・友情・感情がアルゴリズムにより再構成される過程を描く。デジタル時代における人間関係の構造的変化を捉えることで、AIと人間性の関係に新たな理論的地平を提示する。 日本語版への序文 序言 1章 アルゴリズミックな親密性とは何か? アルゴリズミックな親密性の概念 アルゴリズミックな親密性の特徴 『アルゴリズミックな親密性』の議論 2章 共在の変容 親密性、異邦性、社会性に関するジンメル(の議論) 共在のブランド 親密性ーー社交からシェアへ デジタルテクノロジーと親密な繋がり 共在と自動化されたテクノロジー 3章 関係性のテック #Swipelife--定量化されたセックスとアルゴリズミックなマッチングアプリの一覧 定量化セックスライフの自我と再帰性 親密性を消費する 数値のルールーー欲望を割り出すテクノロジー 4章 セラピー・テック チャットボットセラピー、カウンセリングアプリ、メンタルヘルス 自動化された予測システムと文化的にクールなセラピー コンピューターによるセラピーーーライフスタイルの変化とリキッド・セルフ 自動化するセラピーーープライバシーと公共性の再評価 5章 フレンドシップ・テック 自動化した友情の鍵となる局面 自動化した親密な存在とパラソーシャルな相互作用ーー親近感から依存まで 6章 アルゴリズミックな親密性のさまざまなバージョン アルゴリズミックな親密性の三つのタイプ 従来型のアルゴリズミックな親密性 凝集型のアルゴリズミックな親密性 個人化したアルゴリズミックな親密性 結論ーー自動化したウェブ上の交差路 訳者あとがき 注釈 索引 著者・訳者紹介
なぜ多くの種の鳥はオスのほうが派手で、しかしそうでない種もいるのだろう? 親鳥によるヒナの世話は、なぜある種ではメスが、ある種ではオスが、さらに別の種では両親が分担するのだろう? 身近にいる鳥について、このような疑問を抱いたことはないだろうか。これらはみな、進化生物学の範疇である。すべての生物種のすべての特徴は、進化的起源から変化を積み重ねてきた歴史の賜物であるからだ。本書では、進化生物学の大家Douglas J. Futuymaが、鳥の多様な生活史・子育てスタイル・求愛表現・羽飾り・社会的行動などといった興味深い特徴を、進化生物学の視点から見つめ直す。適応・多型・進化・多様性といった進化生物学の論点を、鳥をとおしてわかりやすく語る書籍でもあり、鳥や自然を愛するすべてのひと、進化生物学に興味のあるひとのための一冊。 第1章 進化の光のなかで -鳥と進化学ー 第2章 インコ、ハヤブサ、鳴禽 -鳥の系統樹ー 第3章 始祖鳥以降 -鳥類史のハイライトー 第4章 フィンチとズグロムシクイ -鳥の個体群はどう変化し適応するのかー 第5章 エリマキシギとカッコウ -種内の多様性ー 第6章 ツメバケイとハチドリ -適応はどう進化するかー 第7章 フクロウとアホウドリ -生活史とその多様性ー 第8章 ウミスズメの冠羽とクジャクの上尾筒 -鳥における性淘汰ー 第9章 オオハシカッコウ、ツバメ、ハチクイ -鳥の社会生活ー 第10章 鳥の種 -種とは何か、どのように形成されるのかー 第11章 鳥の世界 第12章 進化と絶滅 -鳥の未来ー 訳者あとがき 原 注 文 献 索 引
パリのセーヌ川からアマゾン源流の森まで。 水辺の生き物が教えてくれる生命の不思議と、自然環境と人類のつながり。 マスの一生を物語風に表現しながら、水辺に棲まう生き物たち(トンボ、イモリ、ナマズ、ウナギ、カエルなど)の興味深い生態を独特な感性とユーモアで語る自然科学ノンフィクション。 また、オウムの羽の色を変える「タピラージュ伝説」に迫るため、アマゾン流域の先住民の暮らしに潜入取材。 その謎に迫るとともに、自然と共存する先住民の暮らしから感じた自然への畏敬の念と、環境や生態系に対する危機感を伝える。 人間社会が断ち切ってきた、川、海、森のつながりを再びつなぎ直す1冊。 日本語版では、原著にはない日本の生き物についても加筆。
痛みの罠を脱するときーー心身は再び「ひとつ」になる。 ストレス・トラウマ由来の終わらない痛みに。身体を癒しのプロセスの中心に据え、未解決の過去に働きかけることで、真の回復力を取り戻し、永続的な解放へと導く多次元的アプローチ。 ーー八〇年以上にわたる過去から現在までの臨床の歴史から導き出した答えは、通常の治療に反応しない痛みには必ず、蓄積されたストレスとトラウマが原因として存在しているということです。(…)本書のプログラムでお伝えしたいことは、痛みに苦しむ人が誰でも学ぶことができて、使うことができるシンプルな実践法があるということです。これらを実践して、身体に蓄積されたトラウマ反応を穏やかに解放することによって、痛みを解消させ、終わりのない苦しみから永続的に解放されることが可能になります。 --「はじめに」より 日本語版への序文 本書に寄せられた賛辞 はじめに 第1章 人はなぜ傷つき、どのようにして苦しみを抱えるようになるのか 第2章 痛みの罠 第3章 慢性痛を引き起こす要因を中和する 第4章 手に負えない痛みから回復するための旅路 第5章 特定の痛みの症状への対応 第6章 医療トラウマの痛みを予防し、解決する 第7章 レジリエンス、本来あるべき回復、そして深い自己の修復ーーステージ3 謝辞 訳者あとがき 著者について 索引 原注 おすすめの読み物・聴き物 さまざまなアプローチ
ロシア革命から現在まで、「陰の戦争」の攻防を追う 本書は、英国のMI5、MI6、米国のCIA、ソ連のKGBに連なるスパイたちが繰り広げた二〇世紀の「陰の戦争」を臨場感豊かに描く通史。そして二一世紀、インターネットやAIを駆使したロシアや中国とのサイバー戦を分析、展望する。ハーヴァード大学の世界屈指の研究者による、学術性と物語性を兼ね備えた諜報史の決定版! 時代はロシア革命から第二次大戦、冷戦、ソ連崩壊、新冷戦、ウクライナ戦争までを網羅。諜報から破壊、暗殺、煽動、情報操作、選挙介入、サイバー攻撃までの知られざる実態、超大国の台頭と衰退、プーチンのロシア、習近平の中国の勃興を俯瞰。 「マフィア国家」ロシア、「デジタル権威主義警察国家」中国の策謀にどう立ち向かうのか?「この壮大な物語は人間ドラマと悲劇に満ちている……本書は一般読者にも政策決定者にも衝撃を与える内容であり……中国の行動を知るうえで重要な視点を提供する」ブレンダン・シムズ(ケンブリッジ大学教授)。外交専門誌『フォーリン・アフェアーズ』と国際関係専門誌『フォーリン・ポリシー』の最優秀図書に選出。 【目次】 第1章 諜報の世紀 第1部 独裁体制と民主主義の衝突 第2章 東の冷気 第3章 因果応報 第4章 スターリンの攻勢 第2部 文明の衝突 第5章 世界大戦から冷戦へ 第6章 パズルの迷宮 第7章 裏切りの風土 第3部 兵器の衝突 第8章 戦場 第9章 科学技術 第10章 一〇月のミサイル 原注
私たちはなぜ恥ずかしい思いに悩まされるのか? そしてなぜ「恥ずかしい」人や行為を非難してしまうのか? 体型や容姿に対する侮辱、生活保護に対するバッシング、キャンセルカルチャーなど、個人に対する非難や攻撃はどんどん過激化している。この現象の裏には、「恥ずかしい」と悩む私たちの気持ちにつけこみ、利益を得ようとする企業や社会システムが潜んでいるのだ。 どうすれば「恥」に苦しめられる現状を打破できるのか? 貧困や依存症の問題、SNSでの攻撃や暴言、コロナ禍での対立などさまざまな事例を挙げながら、「恥」がどのように生み出されて利用されているかを暴き出す異色の社会論。 序章 はじめに 第1部 産業に利用される恥 第1章 体重計の憂鬱 第2章 責任の転嫁 第3章 援助に値しない貧困 第4章 「あなたの膣はとっても元気だから」 第2部 ネットワーク化された恥 第5章 対立をクリック 第6章 屈辱と反抗 第7章 拒絶と否定 第3部 健全な恥 第8章 公共の利益 第9章 弱者からの反撃 第10章 手術を受ける 終章 結論
生命は遺伝子の設計図通りに作られるーー ケンブリッジ大学で長年、遺伝学を研究してきた著者は、 そうした「遺伝子中心主義」に異を唱える。 双子でさえも指紋が違ったり、心臓が左に配置されるといった現象は DNAでは説明できないからだ。 実は、ただの体の構成要素とみなされている細胞こそが、 環境を読み、自律的に組織を創り出す「真の建築家」だという。 これまでの常識を覆す、細胞科学の最前線。 PART 1 細胞と遺伝子 第1章 遺伝子の中ではなく 遺伝的形質のルール 遺伝子の中には何がある? 遺伝子の言語 機能と機能不全 TはTail(しっぽ)のT 共通の基盤 遺伝子のパワーは有限 第2章 すべてのものの種子 細胞 細胞のスケッチ 分割して統治せよ きわめて特別な細胞 合併と吸収 部品の集合ではない 第3章 細胞の社会 動物とは何か? 起源 新たなツール 時間を描き、空間を征服する 利己的な遺伝子 無私の細胞 運命の協定 PART 2 細胞と胚 第4章 再生と復活 カエルは永遠に 羊のドリーから猫のCCへ マンモスを復活? 微生物とゾウ 運命の地形(ランドスケープ) 第5章 動くパターン Hoxステップ 細胞の舞踏会 細胞の言語 手足の指を数える 時間、空間と配管 胚と政治 第6章 目に見えないところで 哺乳類 隠された卵 ネズミとヒトのツール 母体とのつながり 自然を模倣する 線引きはどこか ヒトの胚 重要な違い PART3 細胞と人間 第7章 再生 生命の継代 協定を破る 新しい自分 プレタポルテ 不老の島 バック・トゥ・ザ・フューチャー 部品を組み立てる 生命の幻想 第8章 胚への回帰 パズルのピース 全体のモデル ヒトになることーー主題と変奏 普遍的な細胞の地図 顕微鏡で見たヒト胚 第9章 人間の本質 胚とは何か 意味探求の構造 形質の中にあるもの 運命の先触れ エピローグ 監修者解説 吉森保
麻布台ヒルズ、上海万博イギリス館などの設計で世界を熱狂させる、希代の建築家のビジュアル・マニフェスト! 私たちの世界は、人間性を失いつつあります。多くの企業は社会よりも株主を、政治家は権力よりも自分の支持者を優先し、多くの都市は魂を失って陰鬱な場所になっています。街はビジネスのために設計され、私たちのためではないのです。では、希望はどこにあるのでしょうか。 世界で最も想像力豊かなデザイナーの一人、トーマス・ヘザウィック氏が、建築という視点から「人間らしさ」を取り戻す方法を語ります。人々を不幸にし、地球を傷つける建物に囲まれる理由、そしてそれを誰もが心地よく感じられる空間に変える道を、情熱的に探求します。 30年にわたる建築の経験と、神経科学や認知心理学の知見をもとに、 鮮やかな物語と美しいビジュアルでおくる、渾身の1冊。 「『HUMANISE』は、あらゆる境界、文化、専門分野の壁を超越したものだ。本書はこの地球上に生きる私たちすべてに向けて、その生命を讃えるよう促している。」 片岡真実(森美術館館長) 「Thomas は、都市、建築、プロダクトを、⼈間という視点から再編成することで、デザインに⾃由を取り戻し、さらに社会に⾃由を復活させようとしている。この試みは、建築を変えるだけでなく、世界を変えるだろう。」 隈研吾(建築家、東京大学特別教授・名誉教授) PART1 人間的な場所、非人間的な場所 PART2 いかにしてつまらなさ信仰のカルトが世界を席巻したか PART3 世界を再び人間的なものにする方法